稼ぎ続けているフリーランスの3タイプを分類してみた

稼いでいるフリーランスのタイプを分けて戦闘力を分析してみた。

私は、長いこと稼げない残念なフリーランスでした。

「最初は安い金額でも、いい仕事を続けていれば、いつか認めらて金額を上げてもらえるようになる?」
「人脈をどんどんつくっていけば仕事につながる?」
「ブログなどのSNSで情報発信をして有名になれば仕事がやってくる?」

いろいろ、挑戦してみたものの、今ひとつうまくいかない。あとで分かったのですが、これはどれもある意味正解で、ある意味ハズレなのです。

「稼いでいるこの人は一体何をやってるんだろう…」私にとっては、しばらく謎でした。特に、私がフリーランスとして独立して3〜4年は、自分の周囲にフリーランスの知り合いもいなかったのでさっぱり分からなかったのですが、後々フリーランスの知り合いができて観察していると、いくつかパターンがあるように見えてきました・・・。

※イラストは日影工房様が書いてくださいました。ありがとうございます。

フリーランスには3つの勝ちパターンがある?

どうも、フリーランス共通の勝ちパターンがあるというよりは、複数のタイプの違う勝ちパターンがあるようです。「集客」や「稼ぎ方」という視点でいうと、フリーランスは「職人ポジション」「相談役ポジション」「城持ちポジション」の3つのタイプに大きく分類できるという結論に至りました。今回は、この3つのタイプについて軽く触れてみたいと思います。

※念のため補足すると、これは「ライター」とか「マーケター」みたいな職種とは関係なく、「お客さんの取り方」にフォーカスしたフリーランスの分類です。

タイプ1.職人型ポジションフリーランスで稼ぐ

職人ポジションってどんなフリーランス?

  • 高い職人スキルで仕事を取り続ける人。
  • 流れに乗ると、営業も不要で、仕事に集中できて最高。
  • スキルの高さが認知されないと、ホントはすごいのに仕事がない。
  • 仕事の口が限られがちで、発注者からの言いなりになりやすい。

高いスキルを売りに出来るのが職人ポジションの強み。ある意味フリーランスの王道。

その名の通り、高い職人的スキルを武器にして仕事を取り続けるフリーランスです。「サーバー関連の話でこの人に仕事をお願いすればだいたいのことは解決できる」とか、「このイラストレーターにお願いしたイラストの商品は高頻度で売れる」とか、「この技術を持っている人は◯◯さんしかいない」みたいな感じで、希少性をもった高いスキルを武器に、仕事を取り続けて稼いでいるフリーランスですね。

そもそも平均以下のスキルしかないと、フリーランスとして食べていくのはかなり大変なわけですが、職人ポジションは、その中でもほんとうの意味で突出したスキルで稼ぎ続けている人ということになります。

スキルがあっても仕事がない、というフリーランスあるあるになりやすい。

さて、現実問題として職人型として高いスキルを持っていても、仕事が続かなかったり、思うように新規の仕事が取れなかったりといった形でフリーランスとして不遇な方もたくさんいます。これについては、そもそもその人が高いスキルを持っていることが理解されていない、本来その技術が必要な企業や個人に届いていない、というのが最大の原因です。フリーランスとして独立したあと、撤退してしまう人の典型的な一つのパターンです。

イラストレーターやデザイナー、ライターなど仕事の内容によっては、仕事の結果を第三者に見てもらえて評価してもらえるタイプのものがあり、そういったものは仕事の結果を世に出しつづけることで、次の仕事を呼び込むといった可能性もあります。

一方で、私の領域の Webマーケティングや戦略コンサルなどは、仕事のアウトプットが外に見えるものではないので、クライアントの口コミを除くと、仕事のアウトプットが次の仕事を繋いでくれることは通常ありません。

次の仕事を作る努力の必要性。エージェントサービスの発展にも期待したい。

仕事を紹介してくれるようなコミュニティや人間関係に恵まれる、SNSなどで発信を行う、しっかり周辺の人間関係に自分が得意なスキルや実績、欲しい仕事などを伝えるなど、何らかの形でマーケティング活動を行うなどの努力がないと、本当は高いスキルを持っているのに食いっぱぐれる、ということが起こりかねません。

意外と、仕事の取り口が限られて、いつの間にか交渉力が下がり、発注元からの言いなりになりやすいというのも職人型ポジションの悩みどころ。

最近では、特定の分野(特に、エンジニアやコンサルタント)ではエージェントサービスが発展しており、スキルさえあれば仕事が安定的に供給されるような状態になってきています。今後は、職人スキルさえ突出して高ければ食うに困らない状況になっていく可能性もありえるでしょう。

※エージェントサービスのメリットやデメリット、ITエンジニア分野や、ITエンジニア分野以外のオススメのフリーランス向けエージェントなどは、こちらにもまとめています。↓

フリーランスの仕事の取り方、稼ぎ方をまとめてみた(星付き、おすすめ本付き)

2018.05.01

タイプ2.相談役ポジションフリーランスで稼ぐ

相談役ポジションってどんなフリーランス?

  • うまくいくとどんどん仕事になる相談がくる。
  • 悩みの深掘りから入るので、単価が下がりにくくコンペにならない。
  • 新しい領域に挑戦するチャンスも多い。
  • 無料相談で疲弊しやすい。

何かと頼られる、兄貴肌、姉御肌的存在

どの分野にも「困ったらこの人に聞け」という兄貴肌、姉御肌的な存在がいます。フリーランスの中にも、とにかくいろんな人から相談を受けて頼られる人たちがいます。で、相談されるだけだとお金にならないで良い人で終わってしまうのですが、こういった相談ごとを、うまく仕事に繋げたりプロジェクトにしてしまうのが得意な人たちがいます。

このように、相談事をうけて、悩みを整理、解決することを得意とするフリーランスを、私は相談役ポジションフリーランスと呼んでいます。

単価も落ちない、コンペもない。新しい仕事も広がりやすいと良いこと尽くめ?

この、兄貴肌、姉御肌の相談役ポジションですが、中々に良いこと尽くめです。頼れる存在なので、どんどん相談が舞い込みます。中には関係ないもの、専門から離れた話も多いのですが、それゆえに新しい領域に挑戦したり、新しいネットワークを構築するチャンスにもなります。

また、実際に仕事になるときも「親身に話を聞いてもらっている」「実際に解決の意図口や方向性を作ってもらっている」ということで、他の人に相見積もりをとったり、極端な価格交渉になりにくくなります。そもそも、お客さんの悩みを深掘りできているので、誰よりも最適な提案ができます。

一見、すごそうな職人型ポジションも、「よほどの希少性」がない限りコンペや、相見積もりになる事態がしばしばですので、この優位性はかなり大きいでしょう。

相談役ポジションの人は、その傾向から自然と、新規事業の開発、マーケティング戦略、ブランド戦略など、モヤッとしたところか事業支援を行う上流工程の仕事にも寄りやすく、仕事の単価が上がりやすいのもポイントです。

実際のところ、フリーランスで稼ぎ続けている人の多くは、この「相談役」と「職人」のハイブリッドが多いというのが私の認識です。

最大の課題は無料相談による疲弊

さて、良いこと尽くめの「相談役ポジション」ですが課題もあります。「無料で相談ばかり受けていて全然お金にならない」という、ただのお人好し状態になるリスクがあることです。

これについては、「自分の仕事(商品)の定義ができていない」こと、「相談を実際に仕事に繋げるための能力がない」(文字通りスキルが足りない場合と、相手の課題と自分のスキルを結びつける技術がないことに分かれます)こと、「相談を受ける相手がそもそも絶対に仕事にならない対象」の3つが原因です。これについては、機会があったらブログでも詳しく話をしたいと思いますが、一部簡単に。

「自分の仕事(商品)の定義ができていない」については、例えばコンサルタント業の場合は、「ある特定の課題を達成するためのプロジェクト」のスタートをコンサルタントの商品として定義します。

よく、「プロのコンサルタントの私の時間を無料で奪いやがって!」とか怒っている人がいますが、課題の達成にコミットしたりプロジェクトしていないものは、ただの相談で、「コンサルティング」ではない、と私は定義しています。

また、どうしても仕事にならない人、無限に時間を奪っていくだけの「くれくれ君」の対処には注意しましょう。これについては、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』(アダム・グラント/楠木建訳/三笠書房)という著書がおすすめです。本書では、、世の中には「ギバー(与える人)」と「テイカー(受け取る人)」と「マッチャー(与えたものを返そうとしてくれるタイプの人)」がいるといいます。

相談を受けてアドバイスすることは、「ギバー」です。ところが、「ギバー」を食い物にする「テイカー」(=くれくれ君)に情報を与えすぎると、タダ働きになります。だからこそ、相手を見極めて相談に乗らないといけません。『GIVE & TAKE』によれば、相手が「テイカー(くれくれ君)」だと判断したら、「ギバー」をやめて「マッチャー」としての態度をとるように推奨されています。詳しくは、実際の著書を読んでみて下さい。「自分はちょっとお人好しかも」と思う人は、超役に立ちます。

『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』(アダム・グラント/楠木建訳/三笠書房) 

タイプ3.城持ちポジションフリーランスで稼ぐ

城持ちポジションってどんなフリーランス?

  • あらゆる主導権を自分で握れる。
  • 成功すると収益性が高く、労働時間と比例しない売上を得られる。
  • 城の維持、メンテナンスが大変。
  • 炎上したり、ライフスタイルの切り売りで疲れる。

みんなの憧れと、嫉妬の的。カリスマ?フリーランス

さて、最後のポジションは、「城持ち」です。何じゃそりゃと思われるかもしれませんが、これは人が集まる自分のお城(俺様の王国)を築いている人です。

一番わかり易いのは、カリスマブロガーとして、月間何百万PVとか、何十万PVとか数値を集めている人です。

 分かりやすいところで言うと、「イケダヤハト」さんとか、「はあちゅう」さんとが城持ちの代表ですね。「勝間和代」さんも、良いコミュニティを構築していますね。また、YouTuberなんかも城持ちですし、Facebookや、Instagram、TwitterなどのSNSで大量のファンを抱えて活動している人も城持ちポジションという定義です。

城持ちポジションの特徴は、ファンを囲い込むための城となるWeb サイトや、SNSでの情報発信が得意なことです。最近、「好きなことして食っていくぜ」的な、ブログや著書が増えていますが、そういった方は、圧倒的に城持ちの人が多いですね。

城持ちポジションとして一定の成功を得るには、「自己顕示欲(本当は苦手だけど商売として頑張っている人も沢山いると思いますが…)」と「才能」と「キャラ立ち」に加えて、「手間」と「粘り強さ」が必要です。誰でも挑戦はできますが、再現性が難しいのも城持ちの特徴です。

課金システムの整備が、城持ち人口の増加に影響

城持ちで、食べていくことができる人は、確実に年々増えていると思っていて、その理由は、ネット利用者の増大と、SNSの流行という「面」の拡大もあるのですが、何より「課金システム」が整ってきていることが大きいでしょう。

Peatixなどセミナーの管理課金システム、noteなどのコンテンツ販売、オンラインサロンによる月額開始システム、ペイモビズによる簡易な決済システムなど、コンテンツを販売する基盤が爆発的に広がっている影響は無視できません。

城持ちは、とにかく目立つため、フリーランスの成功モデルの代表のように見えますが、実際のところ、城持ちのモデルで成功している人はフリーランスの全体人口の中ではかなり少数派です。成功している人の足もとには、挑戦してうまくいっていない人の屍が山のように積み上がっているのが現実です。

ライフスタイルの切り売りによる疲弊は結構辛い…。

また、城持ちポジションはファン獲得のために憧れを持ってもらう必要があることから、会社員にはできないようなライフスタイルを発信することにも注力します。典型的な例としては、地方で悠々自適に稼ぐライフスタイル、海外で自由に稼ぐライフスタイル、家から一歩も出ずにアフィリエイトや投資などの収益で稼ぐライフスタイルなどです。それゆえ城持ちポジションは、自分のライフスタイルを切り売りして稼いでいるともいえます。しかも、新しいライバルとなる城持ちポジションのフリーランスが次々と登場するので、時代の流れに遅れないようにしなければなりません。結構大変なのです。

さらに、城持ちポジションは、集まってきた人の求心力を失わないよう、城のメンテナンスのために、日々手間と時間をかけないといけません。これも大変。

この「城持ち」の人たちが、何をお金に変えているのかというのを簡単に触れておくと、「役に立つ情報・体験」と「感情」です。役に立つ情報・体験を付加価値にしてお金をいただくのは分かるとして、「感情」ですが、これは喜怒哀楽すべてです。正の感情と等しく、Webでは怒りや妬みなど「負の感情」もお金に変わります。これについても、機会があれば、別途詳しく解説したいと思います。

ブロガーやYouTuber以外の落ち着いた城持ちも。

城持ちの変則的なものとしては、高い「職人スキル」を持っていれば「セミナー講師」を定期的にお願いされるというケースもあります。定期的に見込み客が集まって受講してくれるセミナー講師も城持ち的なポジションの1つです。他に、城の領域を書籍の出版を中心にしている人もいます。たくさんの書籍を出版して、ファンを増やしていく人も城持ちといえるでしょう。

ファン集めとは関係ないお城としては、SEOでの集客に特化したアフィリエイトサイトを構築している人もいますね。これは、ファンではなく一見さんの人に役に立つ情報を提供して、広告(アフィリエイト)収入をいただくモデルです。

ネガティブな側面も書きましたが、自分自身でお客様が集まる「城」を持つというのは、まさに一国一城の主といっていいでしょう。また、大量のファンを抱えたビジネスは成功すれば収益性が高く、特定のお客様の顔色をうかがう必要もありません。ただし、その分だけ、城持ちとして成功するには、アイデアや工夫、時代の流れをつかむ運などさまざまな要素が必要です。率直にいうと、成功率が低い代わりに、成功した見返りが多いという面では、「フリーランス」というより、「起業家」に近いと私は考えています。

現実的には、多くの稼げるフリーランスがこの3タイプのハイブリッド

さて、実際にフリーランスで稼ぐとなると「職人ポジション」「相談役ポジション」「城持ちポジション」のどれか一つではなく、複数のハイブリッドとなります。これらの能力の掛け合わせが、フリーランスとしての戦闘力と私は定義しています。

例えば、たとえば、「職人ポジション」をめざして高いスキルを身につけても、誰にも知のれていない新たなスキルを身につけるチャンスもなくなります。同様に、「相談役ポジション」として、多くの人から相談を受ける機会があっても、それをお金に変えるスキルがなければ、ただ人脈がある人や面倒見のいい人になってしまいます。「城持ちポジション」をめざしていて、大量のPVを集めるブログがあっても、マネタイズできなければ、ただの人気者でしかありません。

だからこそ、「フリーランスとしてどれだけ稼げるのか?」という戦闘力は、3つのタイプをかけ合わせることで、ある程度わかります。

あなたの戦闘力はどれくらいありますか?

仕事が途切れないフリーランスの3つのタイプをもとに、まず、「どのタイプに、どれだけの力を注ぎたいか?」を決めてください。そして、それぞれのタイプに、1~10の間で点数をつけ、その点数をかけた結果が、あなたのフリーランスとしての戦闘力です。すべて満点だと1000点です。このフレームワークを使うことで、ほとんどのフリーランスの戦闘力を分析できます。

たとえば、スキルが高く「職人ポジション10点」の人が、相談も受けず「相談役ポジション1点」、SNSでほとんど発信していなければ「城持ちポジション1点」となり「10点×1点×1点=戦闘力10点」です。

ところが、その人のブログにファンがいて「城持ちポジション5点」になれば、「10点×1点×5点=戦闘力50点」となって、より安定して稼げるようになります。あなたも、自分の点数を計算してみてください。

ちなみに、年収が1000万円以上あり、かつ稼ぎ続けているフリーランスには、「職人ポジション」と「相談役ポジション」の点数が高い人が圧倒的に多い印象を持っています。

「相談役ポジション」として人の役に立ちたくても、お金をもらうためにはプロフェッショナルとしてのスキルが必要なので、職人ポジションとのかけ合わせが絶対必要になるわけです。

本業のスキルだけを磨き続けていれば、必ずしもフリーランスの世界で生き残れるというわけではありません。より安定して稼ぎ続けるために、「どのタイプをかけ合わせれば、仕事がきやすいのだろう?」と考えてみてください。自分に必要なフリーランスのタイプがわかったら、そのタイプで高い点数が取れるように能力を伸ばす努力をすることで、ブランド力のアップにもつながります。

それぞれのタイプのスキルの伸ばし方や、さらに詳しい特徴などは別の機会に書ければと思います。(よかったら本も読んでね)

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Webマーケティング分野中心に暴れているフリーランスです。社会学、哲学、経済学など大好き。コンサルティング、広告運用、Web管理の他、自分の所有するメディアからの広告収入、セミナー講師、著書印税、イベント売上など10種類くらい収入源を作っていろいろ実験中です。bizimaという読書会やってます。ペンネームで本もいろいろ書いてます。